小林製薬のがん領域の取り組み
小林製薬では1999年より、癌患者の生活の質や免疫機能をサポートすることを目的として、有用素材の研究を進めています。特に臨床研究においては、複数の大学医学部や医療機関と連携した研究を進めてきました。
以来20数年間、がん免疫の分野で、専門家から信頼されるため、一歩一歩ですが着実に研究を積み重ねています。
現在、がん患者さんの「免疫抑制」を解除するメカニズムの研究や免疫力を改善することで得られる新たな有用性の探索の研究を実施しています。
小林製薬の研究体制とパートナー
研究会参加機関
・大阪大学
・福岡大学
・山口大学
・広島大学
・金沢大学
など 全国12の大学病院
がん免疫研究の特徴
がん患者さん特有の免疫抑制の解除の研究
がん患者さんでは、一定の条件で免疫を抑制する「免疫抑制細胞(Treg)」などが異常に増えることがわかってきました。
Tregが増えて免疫が低下している状態
免疫抑制細胞が増加すると、免疫細胞は増えたり、活性化することができません。(下図参照)
その結果、免疫細胞は、がん細胞にたどり着くことや攻撃することができなくなってしまい、がん細胞の増殖を許してしまいます。免疫抑制細胞を減らし、免疫が本来の力を取り戻せば、がん細胞を攻撃・排除できることが期待できます(免疫抑制の解除)。
Treg、TGF-βが免疫の低下・抑制に関わるメカニズム
小林製薬では、免疫抑制を解除する成分の探索、研究を進めています。