杜仲葉:薬理研究と関与成分
杜仲は、中国原産の落葉性高木で樹皮は漢方薬として利用されています。一方、焙煎された葉は、杜仲茶などの食品として利用されています。
機能性成分「ゲニポシド酸」
杜仲葉の研究は、降圧作用についての研究から始まりました。その作用に関わっているのが杜仲葉配糖体とされており、なかでもゲニポシド酸は、普段の食生活では摂ることのできない成分として知られています。
有用成分「アスペルロシド」の発見
様々な健康作用が研究されている杜仲葉ですが、脂質の代謝を促す働きがあることが解明されてきました。こうした作用は主に「基礎代謝を高める」ことによるものと考えられ、その機能を担うのは杜仲葉に含まれる「アスペルロシド」という成分であることを見つけ出しました。現在、アスペルロシドの薬理作用に注目が集まっています。
T. Hirata et al. (2014). The Chemistry and Bioactivity of Eucommia ulmoides Oliver Leaves. Studies in Natural Products Chemistry 41: 225-260.
細尾信吾ら (2015). 杜仲葉配糖体配合飲料の血圧調整作用および血管機能調製作用と安全性. Bio Clinica. 4(2): 126-129
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