杜仲葉:血管の健康に対する有効性
血管内皮機能に対する杜仲葉の効果研究
概要
杜仲葉エキス配合食品(杜仲茶)の血管内皮機能改善効果を検討するため、血流依存性血管拡張反応(FMD)を調べました。被検者を2グループに分け、それぞれに杜仲葉エキス配合食品(杜仲茶)とプラセボ食を経口摂取いただいたところ、杜仲葉エキス配合食品(杜仲茶)を摂取したグループでは対象グループに比べて %FMDの変化量が有意に上昇しました。これにより杜仲葉には正常高血圧者の血管内皮機能を改善する効果があることが確認されました。今回の結果は、血管年齢が6歳程度若返ることと同じ効果であることを示唆しています。
血流依存性血管拡張反応(FMD)とは?
血流量が増加した時に、血管内皮から血管拡張物質亜鉛化窒素(NO)が放出されることで起こる「血管の拡張反応」のことです。
この時の血管の拡張率を数値化したものが血流依存性血管拡張反応率(%FMD)で、動脈硬化度の測定や血管年齢の推定、血管の柔軟性(しなやかさ)の評価などに用いられています。
血管年齢との関係は?
血流依存性血管拡張反応(FMD)は加齢に伴い低下することが知られています。このことから、%FMDは血管年齢評価の指標の一つとして用いられています。
心疾患リスクのある方では血流依存性血管拡張反応率(%FMD)が同年代より1%ほど低下しており、年上の健康な方と同程度であるため、「血管年齢が実年齢より高い」とされています。
試験方法
項目 | 内容 |
方法 | 無作為化二重盲検並行群間比較試験 |
対象 | 正常高値血圧者(20 歳以上 65 歳未満の男女)46名 |
試験品 | 「杜仲葉エキス配合食品(1 本350 mL あたりゲニポシド酸を 85 mg 含有)」と「プラセボ食」を使用 |
評価項目 | 血流依存性血管拡張反応(FMD) |
試験結果
血流依存性血管拡張反応率(%FMD)の変化量は,プラセボ群と比較して有意に上昇しました。
考察
本試験では,杜仲葉エキス配合食品(杜仲茶)の12週間連続摂取により,血流依存性血管拡張反応率(%FMD)が1.29%の改善を認めました。この改善幅は,「血流依存性血管拡張反応率(%FMD)と加齢の関係」のデータにあてはめると,血管年齢が6歳程度若返ることと同じ効果であることになります。具体的には53歳が47歳(被験者平均値)になることを示唆するデータとなりました。
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