研究用語辞典

冬虫夏草(コルジセプス:cordyceps:北虫草)

本サイトで掲載している情報は、一般的な素材にも含まれる成分に関する学術研究成果です。特定の製品・食品の効果を保証するものではありません。本研究成果も限られた条件下での成果であり、特定の製品・食品を摂っても、同じ効果が得られるというものではありません。

冬虫夏草とは

冬虫夏草(トウチュウカソウ)は主にセミやトンボ、ガ(蛾)、クモなど生きた虫の幼虫などに寄生し、宿主の体内に菌糸を伸ばして栄養をとり、体内からキノコ(子実体)を伸ばして成長するキノコの総称。冬は虫の姿で、夏になると草(キノコ)になると信じられていたことから冬虫夏草と呼ばれたといわれている。

冬虫夏草(コルジセプス:cordyceps:北虫草)

冬虫夏草の免疫関連の研究(効果・副作用)について

冬虫夏草は、免疫機能の向上や滋養強壮作用が古くから注目され、中国では漢方素材や食材として珍重されてきた。抗がん作用の可能性が言及されることもあるが、実際にヒトに対する抗がん効果を示した臨床研究はない。
冬虫夏草の副作用について、ヒトに対する臨床試験としては口渇、吐き気、軽度の上部消化管の違和感が報告されている。

参考文献

小林製薬研究員からひとこと

小林製薬では長年に渡りシイタケ菌糸体抽出物の研究を続けて参りました。悪性腫瘍(がん)治療後の経過観察者を対象に、免疫機能改善効果の可能性が指摘される担子菌類製剤(冬虫夏草菌糸体、メシマコブ子実体、鹿角霊芝子実体、シイタケ菌糸体)の効果を調べた研究では、シイタケ菌糸体抽出物を摂取した被験者は、摂取前後で免疫バランス(IFN-γ /IL-10比)の上昇が確認された一方、冬虫夏草を含む他の抽出物の摂取者では有意な差が確認されなかったという結果が示されています。