研究用語辞典

霊芝(鹿角霊芝、マンネンタケ、門出茸、仙草、吉祥茸)

本サイトで掲載している情報は、一般的な素材にも含まれる成分に関する学術研究成果です。特定の製品・食品の効果を保証するものではありません。本研究成果も限られた条件下での成果であり、特定の製品・食品を摂っても、同じ効果が得られるというものではありません。

霊芝(鹿角霊芝、マンネンタケ、門出茸、仙草、吉祥茸)とは

霊芝(れいし)は、医薬品や健康食品として使用されているサルノコシカケ科のキノコの一種。学名は「Ganoderma lucidum」で、日本では「マンネンタケ」とも呼ばれ、他にも門出茸、仙草、吉祥茸など多くの別名をもつ。一般的に食用ではないが、中国などの伝統医学では生薬として使用されてきた。

霊芝の傘がまだ開いていない状態の物を、その見た目が鹿の角に似ていることから「鹿角霊芝」と呼び、霊芝に比べβ-グルカンなどの成分が豊富であるとされ、より珍重されている。

鹿角霊芝(霊芝)

霊芝(鹿角霊芝、マンネンタケや門出茸、仙草、吉祥茸)の
がん免疫に関する作用について

有効成分としては、β-D-グルカンなどの多糖類や、ガノデリン酸などのトリテルペン類が豊富とされ、免疫賦活作用、抗腫瘍作用、高血圧改善作用などが示されている。特に免疫賦活、抗腫瘍効果については、免疫細胞であるマクロファージを刺激して、TNF-αやIL-10(インターロイキン10)といった、抗腫瘍サイトカインの産生を促進することが、動物や細胞による基礎研究結果から報告されている。ただし、ヒトに対する臨床試験においては、有効性を明らかにするデータは出ていない。

参考文献

小林製薬研究員からひとこと

小林製薬では長年に渡りシイタケ菌糸体抽出物の研究を続けて参りました。悪性腫瘍(がん)治療後の経過観察者を対象に、免疫機能改善効果の可能性が指摘される鹿角霊芝を含む担子菌類製剤(鹿角霊芝子実体、メシマコブ子実体、冬虫夏草菌糸体、シイタケ菌糸体)の効果を調べた研究では、シイタケ菌糸体抽出物を摂取した被験者は、摂取前後で免疫バランス(IFN-γ/IL-10比)の上昇が確認された一方、他の抽出物の摂取者では有意な差が確認されなかったという結果が示されています。